サッカー・アスリートとしてのメンタル
怪獣君のサッカーの話です。
ハワイで生まれ、4歳でサッカーを始めた彼は、途中、水泳や体操もしたけどやっぱりサッカーが好きで18歳になる今も真剣にサッカーを楽しみ、大学もいくつかのスカウトを経て、今もうすぐ決めようとしています。
ここまでサッカーをやってきても、彼の最終目標は、サッカーの選手ではないのです。大学では、もちろんサッカーをやりますが、今のところ、進みたい道は別にあります。それはそれでいいと思うのです。
先日土曜日は、秋のリーグ戦のチャンピオンシップでした。私は、チームのマネージャーでありながら、いつもこのチャンピオンシップを見られません。このゲームでは、怪獣君も1点入れて、チームは優勝し、彼のハワイでの秋のリーグ戦を締めくくりました。今回は、チームのキャプテンとしての自覚も少し出てきたようです。

これは、ユースのチームでありますが。怪獣君は、3年ほどメンズのチームでプレイをしています。同じ年の子たちとだけでプレイをしていると、さらにハワイはチーム数も少ないのでいつも同じ人とプレイをしていることになります。それでは、いざ大学でのプレイにはつながっていかないのです。その考えのもと、彼のクラブでは、高校3年生前後になると、メンズでプレイをさせるんですね。
怪獣君は、先週のそのメンズの試合で、自分のポジションではないとっころでプレイをすることになりました。少し戸惑いもあったようで、結果、ミスが出て、さらにプレイが悪くなり、態度も悪くなってました。試合が終わっても、一言もしゃべりませんでした。
私もククイ夫もあえてそのことには触れず、ほっておきました。
そして昨日の試合。
私は、TMCのファンドレージングパーテイーのために応援に行けませんでした。
なので、どんなプレイをしたかな…と気になっていました。
どうやら、怪獣君のアシストでチームの決勝点を生みチームが勝ったそうです。
やっと、怪獣君は口を開き、
”先週のプレイの後ずっと考えてたんだよ。自分のプレイのこと。そして今日は、下手なプレイはできないって切り替えたんだ。”
”今日もウィングをやったんだけど、僕のアシストでNさんが1点入れたんだ。チームのみんなが、僕によくやった!って言ってくれたんだ”
夫の話だと、試合の前に、
全米代表にもなったN大先輩(このチームは大人のチーム。)に、思い切ってプレイしてみろ、上がれる時には上がるんだと言われた。試合の後にも、怪獣君の元ヘッドコーチKさんに、よくやった、ちゃんとつけを返したな。って。
さらに、怪獣君は言った。
”どんなにトッププレイヤーでもいい時も悪い時もある。腐って、変なプレイをする選択もあるけど、僕は、いいプレイをしよう、って考えた。”
一皮むけた。
こうやって、アスリートとしてのメンタルを高めていくことがこれからもっと必要になるだろう。
2週間後には、高校のサッカーシーズンが始まる。
コーチには、守備のコーチングも後輩にしてほしいといわれたらしい。さらに、来年以降のためにも若い子の育成も(いやこれは、怪獣君の仕事ではない…(笑)
怪獣君がいると練習が引き締まるんだそうだ。
そんな彼のリーダーシップを欲しいという大学にたぶん決めることになるだろう。
これからも、彼の精神的成長を期待しよう。