初めてのオンラインクラスについて
ハワイの自宅待機が始まったのが、ハワイの公立学校の春休みが終わった直後。私が教えているダンス・パフォーミングアート学校は、1週間の閉鎖をした後に、オンラインクラスを始めると発表!スタッフミーテイングを初めてオンラインで開き、1時間ので椅子カッションの後、では来週から始めてください!という何ともびっくりするようなハワイらしいというか、アメリカらしいというか。私は、このスクールでは最年長者。いろいろなことが頭をよぎってふと不安になったのは隠せない事実だった!

実は、このコロナ騒ぎが始まる前に偶然にも、オンラインクラスをしてみては?という話が持ち上がっていた。何か新しいことを発信したい、と娘に相談したところ、彼女は、
”この時代、家でワークアウトしたりする人も増えるからオンラインクラスにしたら?”
と私に言った。発信するのはいいとしても、スタジオを借りたりしないといけないな…などと考えていた。まさか、今やっているように、自宅からそれをするなんて考えてもみなかったのだ。
今回は、自宅からなら仕事をしても良い、ということだったので、有無を言わさず、自宅を公表しないといけないことに少し抵抗はあった。キッチンは狭いし…ということで、自然の明かりが取りやすいリビングの端を使うことにした。手前の黒いマットは、ヨガマット。

オンラインクラスを世でやっている人たちは、どちらかというと、スタジオであらかじめ録画したものを編集してオンラインクラスにしているところがほとんどだ。準備にそれほど時間もかけられないし、リサーチをしてみたところでまとまらない!
まずは、場所を確保し、クラスの時間を通常より短くして、まずはやってみようということにした。
第1週目は悲惨だった…
自分の思ったようにクラスは進まない。子供たちだって初めてのことだし、私も初めてだ。15分ほどのウオーミングアップを録画してそれを使ってみたが、今いち、子供たちには、ぴんと来ないようだ。
ちなみに私の教えるクラスは、全部で、8クラス。
5歳から16歳まで。
タンブリング/アクロバテイック と新体操。
使っているのは、Zoom。
感じたこととそれに対しての対処は、以下にまとめてみた。
1.子供の集中力が続かない! 特に5-7歳のクラスは、サブジェクトをこまめに変えて通常自分がやっているクラスの時間よりも短めにするほうがいいみたい。
2.これは私の問題であるが、とにかく疲れる。デモンストレーションをしたりしながら、PCとの往復がとにかく多い。5時間ぶっ通しの時は(スタジオで教えていてもつかれるが)
水を多めにとったりすることが必要。
3.先にも書いたが、あらかじめ録画してあるウオーミングアップなどの動画を使うのは、10歳以上にならいいと感じた。特に年の若い生徒に教えるとなると、対話を大事にし、コミュニケーションをうまくとらないと、生徒がつまらなく感じてくる。もちろん、歳が上であっても、コミュニケーションをとることは大事だ。
4.2週目からは、子供たちが、一人ずつメイン画面になる、Spot Lightを多めに使うようにした。すると、みんなに見てもらうということで緊張感も生まれるようだ。これは重宝!
スポットライトを使うとモチベーションアップにつながる。がそのたびに、PCを触ってないと行けず、私の負担は増えることにもなる。

5.クラスのほとんどは、PCに向かって教えるが、コンビネーションを教えるときには、背中を向けて教えないといけない。すると、PCを見れないので、子供たちがどうやってるかを確認できないという欠点もある。
6.とにかく、私が動かないと(特に若い歳のクラス)行かないので、非常に体力を使う。通常のレッスンと同じことができないので特にだ!
7. オンラインクラスは、子供たちも家から受けることになる。スタジオに来る時には、着てくるものはダンスができるようにと決められている。これは、オンラインでも同じにすること。数人の子は、家にいる普段着で受けに来る。おなか丸出しの子もいた。レオタードを着用して、きちんとクラスに参加させること。勝手に画面を切ったり、退出しないように、指導することも必要。
4週間が過ぎて、ようやく自分のリズムができてきたけど、エアコンもない、子供たちへのコレクション(直し)も手を出せず、全部を言葉で伝えないといけないので、英語力も問われさらに疲れる。これがまださらに1か月は続くかと思うと、私の体力が持つのか不安になる。(笑)
